座長の言葉
合併症。
それは誰もが聞きたくもない言葉であり、経験したくもない事象である。
しかし、TAVIで合併症が起きれば、オペレーターまたはハートチームとしての真価が問われる瞬間でもある。
日本におけるTAVIは保険償還から4年が経過し、治療手技の成熟とデバイスの進化により治療成績は安定期に入った。
しかし、TAVIでは、症例を積み重ねていけば、ある一定の確率で危機的状況に陥るトラブルに遭遇することはまぎれもない事実である。
本セッションでは、トラブル発生時にエキスパート達がどう判断し、どう切り抜けたかを提示していただき、みなさんで議論することにより理解を深め、貴重な症例を共有していきたいと考えている。