座長の言葉
これまで心エコーを中心としたイメージング領域では、左心系の評価に重点が置かれてきたことは紛れもない事実である。
そしてTAVIやMitraClip®が登場し、3DエコーやCTを用いた大動脈弁や僧帽弁の構造的・機能的評価法が確立され理解が深まった感がある。
しかし近年、右心系の機能低下と臓器障害や予後との関係が報告されその評価法が重要となってきている。
しかし複雑な構造の右室や、エコーで全貌の描出が困難な三尖弁は未だその評価法は確立されていない。
また心エコーの各種パラメーターによる右心系の評価法も一定したものは確立されていない。
本セッションでは、三尖弁を中心に右心系のイメージングの描出方法およびその評価法のポイントを、各モダリティのエキスパートの先生方からお話を伺い最新の知見を元にディスカッションしたい。