座長の言葉
内科医が日常使用する心臓補助循環は、抜本的な改良ないまま数十年経過した。
STEMIの心原性ショック状態の患者に対して、IABPの有効性を証明できなったIABP-SHOCK II試験の結果は、循環器内科医には文字どおり「ショック!!!」だった。
では、どうすれば良いというのだ。。。
要するに新しい発想の補助循環が必要なのだ。
インペラは左室をunloadすることで心臓を休ませ、アウトプットを増加させる画期的なデバイスで、ようやく本邦でも使えるようになった。
本邦のSTEMIの生存率はこの10年以上頭打ちで改善がないが、これを大きく変える可能性が出てきた。
本セッションでは、基礎研究から読み解けるインペラの特性や可能性、海外の実臨床経験について、2名のリーダーから紹介頂き、インペラの基本を学び、自分が使用する場面を実際に連想頂きたい。
この数十年ぶりに登場した新しい補助循環について、1時間で効率的に学べるよう企画した。
聴講者にとって贅沢な時間となって欲しい。