1982年のPTMCにはじまった本邦でのストラクチャーインターベンションはASD閉鎖、TAVIへと進歩を続け、2018年に僧帽弁閉鎖不全に対するMitraClip®の導入に至りました。2019年には脳梗塞の再発予防を目的とする左心耳閉鎖・卵円孔閉鎖など、どれもこれまでの医療概念を大きく転換する画期的な医療技術の登場が期待されています。
ストラクチャークラブ2018のメインテーマは「Structure Intervention 新時代の幕開け」と題し、これら新しい治療技術の知見を幅広く共有できる機会としました。本会の特色であるビデオライブセッションには12本のビデオライブが準備されています。現在国内で治療可能なストラクチャーインターベンションを全て網羅しています。
カテーテル治療を安全・確実に実施していくためには、治療技術の正確な理解、適応評価、手技のピットホール、そしてトラブルシューティングについて幅広い知識の共有が必要です。学会開催前夜にはフェローシップコース、期間中は数多くの教育コース、ハンズオン、コメディカルセッションを構成しました。国内外のエキスパートとレクチャーやライブで最大限の情報を共有できます。ストラクチャークラブならではの臨場感あふれる、治療に直結する情報を発信できるよう会の運営にあたりたいと思います。
ストラクチャーインターベンションは3次元画像を主体としたイメージング技術抜きに語ることはできません。治療前のCT評価,カテーテル治療時のリアルタイムイメージングは治療の成否に直結する技術です。多くのエキスパートから最新の情報を紹介していただきます。またチーム医療の構築が重要であることはいうまでもありません。コメディカルセッションには医師も参加して、チーム医療の本質に迫りたいと思います。
学会のアクティビティーの高さを示す一般演題には130近くの演題を登録していただきました。口演とポスターセッションに分かれて熱いディスカッションを行っていただきたいと思います。
ストラクチャーインターベンション2018にはGuest FacultyとしてHorst Sievert先生(Cardiovascular Center Frankfurt)とZiyad Hijazi先生(Sidra Medical and Research Center)の二人のエキスパートをお招きし,最新の情報を紹介していただく予定です。
7月の西日本豪雨は岡山にも甚大な被害を与えました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。幸い実りの秋を迎え名産のマスカットも旬の時期を迎えています。復興の一助として、瀬戸内の海の幸と合わせてお楽しみいただければと思います。
たくさんのみなさんのご参加をお待ちしております。
2018年9月