座長の言葉
PVLは従来、一部の心エコー医と心臓血管外科医のみ興味があった疾患でしたが、TAVI後のPVLが多く循環器医の興味を引く存在になってきました。
また、外科的人工弁置換術後のPVLは開胸再手術しか有効な治療がありませんでしたが、ディバイスが進歩しカテーテル治療も選択肢にあがる新時代が到来しつつあります。
したがって、PVLによる心不全や機械的溶血性貧血に注目するのみならず、2D/3D TEEを駆使した、カテーテルアプローチのためのPVLマッピング、ディバイス決定のための孔の形態的評価、重症度・治療効果判定のためのPVL jetの評価、さらには3DCTでの孔の周囲の組織性状の検討、というような新知識が必要になってきます。
本セッションでは、PVLのカテーテル治療のエキスパートの先生方からのレクチャーに続き、第一線のPVL治療のインターベンショニストと外科医の先生方との熱いPros & cons 討論も予定しております。
ご来場の先生方に、この最も新しいSHDとして注目されているPVL治療の理解を深める機会となれば幸いです。