座長の言葉
TAVI治療における新しい選択肢として、自己拡張型生体弁を用いたCoreValveが導入され、バルーン拡張型生体弁との使い分けに注目が集まっています。現在使用可能であるCoreValve Evolut-Rは、再留置可能という大きな特徴があります。この、“やり直しができるTAVI”に魅力を感じるオペレーターの先生も多いのではないでしょうか?一方で、自己拡張型生体弁の留置には、いくつかの注意点があり手技の特徴と流れをよく理解する必要があります。
具体的には、下肢血管のマネージメント、弁のサイズ選択と留置手順、コントロールペーシングの必要性、生体弁再回収の適応と方法、大動脈弁周囲逆流の評価と追加拡張の必要性など、手技に関する議論は尽きません。
今回のEvolut-Rを使用したビデオライブでは、日本人初のプロクターとして活躍されている東海大学の大野洋平先生が担当されます。本セッションでは、私自身も日ごろ疑問に思っていること、問題に感じていることを積極的に質問してみようと思います。実際の手技を通して適切な手技を学ぶよい機会であり、参加された先生方が、明日からの日常診療に役立つセッションになれば幸いです。